パニック症は殆どが精神的な緊張感です。
一度発症してしまうと、ずーっとまた発症するんじゃないか?人前で症状が出てしまうと困るというような精神的な不安や緊張や恐怖が常につきまとっているのが最も大きな原因です。よく考えると今ここで起ってない事に怯えるが故に発症してしまいます。
パニック症になるとき、身体には過剰にホルモンが働き、自律神経が乱れ心拍数を爆上げします。首の骨や頭蓋骨が歪んでいると間違った信号をもたらしますので調整します。また、パニック症の方の殆どが視床という脳の奥にある組織が過敏だったり、やや緊張していることがあります。こちらも適切な状態に整えることで物理的にはパニック症になりにくい土壌を作ることができます。
ただ、現実的にはパニック症でお悩みの患者さんの多くは繊細で真面目な方が多く、どことなく死に対して恐怖感を抱いてる方が多いように感じます。
パニック症でお悩みの場合、まず知っておいて欲しいのが死は実際、自分にはあまり関係がないものです。自分の死を自分で体感することはできません。死とは自分以外の誰かの死にしか遭遇しません。他人とのお別れが怖いのは確かですが、自らが死を恐れる必要はありません。なぜなら自分が死ぬ時は自分では何もわからないから。それは生まれてきた時と同じことです。
また、誰かに迷惑をかけてしまうという発想は気持ちはわかります。しかし、迷惑をかけてもいい存在が友人だったり、家族だったり、するわけですから、迷惑をかけてはいけない人と会わないことです。また、家族に迷惑をかけてはいけないと思うのなら、それは家族関係を見直す必要があります。ちなみに、他人にパニック症を悟られて迷惑をかけたくないというのもあまり意味がありません。他人は明日には私たちの事を忘れていますから。
整体は身体に触れることで安心感を取り戻すことができます。
安心感は一度体験すると常に思い出すことが可能です。
心が乱れた時に安心感を思い出すには安心感を体験する必要があるように思います。
私の元でパニック症の改善に取り組んだ患者さんの多くは皆ある程度解消していかれますが、やっぱりふとしたキッカケで再発する可能性がありますが、それまでに迷惑をかけても良い関係性を築くようにお互いに努力する必要がある様にも思います。
何も整体は身体を整えるだけが整体ではなくて、感覚を体験すること、でもあるのです。

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